投手の勲章

  防御率  あんま野球に詳しくない人には良くわからない数字だと思います。
打率はわかりやすいんですよね。打率3割といえば詳しく説明しなくてもほとんどの人が、
“ああ、こいつは10回打席に立てば3回ヒット打つんだなぁ” と感覚的に理解できます。厳密には細かい算出方があるんですがそれはまぁ省略。
ちなみに打率3割は打者の勲章と呼ばれ、この値を上回ればそのシーズンは十分立派な成績であったと言っていいでしょう。
さて、戻って防御率。 まぁ簡単に言えばそのピッチャーが1試合完投(9イニング投げる)した場合、どれくらい点を取られるか、を表した数字です。
つまり打率と違って低ければ低いほど良いわけで、その数字の意味を的確に日本語表現するなら、“被得点率”とでも言うべき物であり、それを防御率と言ってる所に混乱の原因があるような気がします。ちなみに算出方はコチラ
さてこの防御率、純粋に自責点と投球回で出る数字であり、つまりは試合の勝ち負けは関係無いんですよね。良く言われる言葉に、
“勝利はチーム全体の力 防御率は投手個人の力”
というものがあります。ようはヘボピッチャーでも打撃陣が強力なら勝ちはつくわけで… 投手によっては勝利数よりも防御率の方により大きなこだわりを持ってる人も居たりします。
さて・・・ 以前日記でチラリと書きましたがタイガースに藪(やぶ)という投手が居ます。94年プロデビュー、暗黒時代を生きたファンにとっては未だに大きな存在でありつづけています。詳しい情報はコチラ
暗黒時代でも阪神は投手はそれなりにまともだったんです が、いかんせんあきれるほどの貧打ゆえにチームは低迷しつづけました。それを象徴するのが藪のこの2年の成績。
95年 27試合 7勝13敗 防御率 2.98 
99年 28試合 6勝16敗 防御率 3.21
あまりの勝ち星の少なさに涙が… 普通防御率は4を切れば十分立派でましてや3点台前半、2点台ともなれば軽く15勝以上してるハズなんです。野手がフツーに打ってさえいれば… 
そんな藪ですがいくつかの怪我をのりこえ35歳にして未だ現役、昨年はあと少しで二桁勝利という活躍でチームに貢献しました。
今年は何故か打撃陣の援護に恵まれずいまだ0勝… しかし今後も頑張ってチームをささえつづけてもらいたいものです。
    
(20:30)今日の藪:6イニングで自責点1 チームはリードしているのでこのまま中継陣が抑えてくれれば藪に勝ちが付きます。 がんがってくれ。
(21:32)中継、抑えが仕事キッチリキタ━(゜∀゜)━!!!! 藪、今期1勝目おめでとう!