復活のコナン日記第6回 (第10話 ラオ博士)




明日にはもう第11話が放送されますがそんなことはキニシナイ!


地震の予兆を感じとったパッチは自ら海底調査を行うが、その最中に地震が。
そしてラナはパッチがラオ博士であることに気がつくのであった。


今回は地震とそれに続く津波がサルベージ船を襲いましたが、昨年暮にスマトラ沖地震で発生した津波が深刻な被害をもたらしたのは御存知の通り。
そんな折、自分がとあるブログで今回の津波の写真と称して下の写真を載せてるのを見かけました。

恐ろしいですねぇ。今回の被害はコレほどの津波によるものだったんですねぇ。






んなワケねぇー!
コラですよ。コラ。完全なる捏造写真です。津波に関する知識があればすぐにウソだとわかるんですが、驚くべき事にその元記事のコメントの大部分はコレを本物だと信じた人達のそれで埋まっており(ちゃんとウソだと見ぬいた人も当然居ましたが)、いくつかのニュース系サイトでも真実の写真だという扱いでリンクされてたりしました。


んで、今回の地震津波に関する情報が溢れてるにもかかわらずなぜコレほど多くの人が件の写真がウソであると気がつかなかったかについて。
まぁ言ってしまえばテレビや映画の影響と言う事でしょうか。上の写真を見た時、多くの人はいかにも津波らしい津波の写真だと思ったのではないでしょうか?


実際の津波というのは見た目ものすごく地味です。波高はせいぜい1mぐらい(陸地近くでは地形条件によって波は高くなります)で、一見普通の波と変わりません。上の写真のように三角波が高々と沖から陸地に迫ってくるというのはありえませんし、発生条件によっては津波が来る前に潮が引かない場合だってあります。
津波の恐ろしさというのはその波長の長さです。
それは数キロから時には数十、数百キロにまで及び、それだけの波長の波による膨大な海水が長時間に渡って延々と岸に打ち寄せ続けるというのが津波の実態です。


ところが映画やアニメ等のフィクションではよりハデな画が求められます。
特に高い波もなくただ延々と海水が押し寄せるよりは、たかーい波がざっぱーんと来た方がより見栄えがしますし、波長の長さなんてのは描写しづらいですからねぇ。
かくして映画やアニメなどでは津波と言えば通常の波の巨大版が一発だけ押し寄せると言うスタイルが溢れかえる事となり、御多分に漏れず今回のコナンでもそのスタイルはキッチリと踏襲されておりました。
そしてそれらを見た多くの人は“津波とはああいうものなのだ”と信じるに到るワケでございます。


日本は言うまでもなく地震大国です。津波の被害も頻繁にありその研究も盛んで、「TSUNAMI」という単語が世界標準になってしまう程です。
この国に住んでいる限り津波というものはいつめぐりあっても不思議ではない事象なワケです。内陸部に住んでいる方もたまたま沿岸部に足を運んだ時に津波が起こらないとも限りません。
その際に最も役立つのは正しい知識と情報にほかならないと思うワケであります。







その他のネタ。ウソと真実関連で二件ほど。

この件に関してはさすがにそこまで非常識ではなかった模様。

マジで山内組長なら言いかねないなと思ったりした自分が居る。